こんばんは。
今回も職種を切り口に、前回の「事務」の仕事に続いて、「営業」の仕事について取り上げたいと思います。
一応、私もキャリアコンサルタントで経営者もやっておりますが、前職も含めて長年営業に従事してきましたので。
事務の仕事は、徳島では女性を中心に人気が高い職種ですが、営業は決して人気が高い職種とは言えません。
学生の就活アンケートなどでも、不人気の部類に入っていたかと思います。
私も、入社時に希望して営業職になったわけではありませんでした。なぜか、その後もずっと営業でしたが(^^;
ノルマがきつそう、断られるのが嫌、接待が大変そう…、そんなイメージ(偏見?)もあるのかもしれませんが、
事務職にもいろいろあったように、営業職にもいろんな種類があります。
分類の仕方としては、例えば以下のような分け方があります。
■新規顧客開拓と既存顧客フォロー
新規開拓はその名の通り、未取引先へのアプローチで、
既存フォローは、既存取引の維持や売上額アップの対応など。
ルートセールスも既存フォローにあたります。
■法人営業と個人営業
営業の対象が企業や団体などの法人か、一般消費者か。
一般消費者向けというと、例えば、自動車や住宅、学習商材など。
■有形商材の営業と無形商材の営業
物を売るのか、サービスを提供するのか。
例えば電気製品など目に見える物か、旅行や金融商品などのサービスか。
■プッシュ型営業とプル型営業
営業者を起点にテレアポや飛込み訪問をするのがプッシュ型、
展示会やWebを見て顧客起点で営業がスタートするのがプル型で
反響営業という言い方も。
その他にも、提案営業、GNP(義理・人情・プレゼント)営業…等々、様々な営業手法や分類方法がありますが、
「営業の目的」とは、本来、扱っている物やサービスを売ることではなく、その物やサービスの提供を通じて、お客様の課題を解決するものかと思います。
それゆえに前職ではソリューション営業という言い方もありましたが、
決して押し売りをして嫌がられるのではなく、課題解決をして感謝される仕事です。
「営業の適性」としても、口が上手くて押しが強い人が必ずしもいいわけでもなく、
課題をヒアリングする能力や、解決策の提案力、さらには社内外の関係者も巻き込んだり調整力も求められます。
高度なスキルが求められる仕事で、かつ会社の業績にも直結する、非常にやりがいのある仕事ともいえます。
業界や会社によって、営業の流儀も違いますので、「営業」と聞いて敬遠するのではなく、
どういうスタイルの営業かを知ったうえで自分に向いているかどうか判断されるといいかと思います。