こんにちは。キャリアコンサルタントの福山です。
今回は、季節柄、五月病への対処法について、お伝えします。
今年は特に、新型コロナに、観測史上最も早い5/15の梅雨入りに、この時期、何かと気が滅入りやすい状況かと思います。
ぜひ参考になさってください。
|五月病とは
そもそも「五月病」とはなにかというと、
4月は、新卒入社等の就転職に人事異動と、新しい環境で仕事に就く方が多くなりますが、
この生活環境、仕事内容、人間関係等の変化への適応が上手くいかず、体調を崩したり、やる気が起きなくなったり、ちょうどゴールデンウィーク頃に心身に不調があらわれる状況を言われます。
正式な病名ではなく、五十肩みたいな俗称になりますかね。
医学的には、適応障害とか、抑うつ状態などの病気に関係があるとされることが多いようです。
|五月病の対処方法
多くは一過性の症状で、適度な休息で改善されることがほとんどですが、
基本的にストレスを溜めないようにすることが大きなポイントとされます。
①バランスのとれた食生活
不規則な食生活、偏った食事は控え、脳内の栄養不足、特に感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」が不足しないようにしましょう。
抗ストレスビタミンとも呼ばれる「ビタミンC」の摂取を意識してもいいと思います。
②質の良い睡眠
睡眠は疲労回復の基本で、重要な役割を果たします。
就寝・起床の時間はあまり不規則にならないようにし、寝る2時間前までに食事を済ませたり、寝る直前にテレビやパソコン・スマホを見ないようにしたり、睡眠の質を上げるようにしましょう。
もし不眠症などでお悩みの場合は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
③仕事を離れた趣味や運動
オフの日など、仕事のことは忘れて、好きなことに時間を費やしましょう。仕事から解放されているという実感が、仕事への意欲も高めます。
趣味を介した仕事外のコミュニティーでの交流は、新たな人間関係を生み、気持ちの幅も広がります。体を動かすこともおススメです。ウォーキングなどの有酸素運動は、感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促します。
④親しい人との会話や笑うこと
職場の同僚や同期、友人や家族などと話すこと自体がストレス解消になったり、話しているうちに気持ちが整理されたり、課題の解決策のアドバイスがもらえることもあります。
また笑うことによって、自律神経のバランスを整えたり、免疫力を正常化する効果もあります。
⑤自分にやさしい思考パターン
折れない心とか、回復力・適応力といった意味合いで「レジリエンス」というキーワードも注目されていますが、自分の思考パターンを知り、少し考え方を変えてみることでストレスをためにくくなることもあります。
同じ環境で同じ事象に遭遇しても、ストレスを感じる人、感じない人がいるのは、この違いによるものです。完璧主義や白黒ハッキリさせたい思考、「~すべき」思考の傾向が強い方は、過度に自分を追い込んでしまっているケースがありますので気をつけましょう。リフレーミングなど、違った枠組みで物事を見てみるのもいいかと思います。(ex.コップに半分の水が入っているのをみて、「あと半分しか」「まだ半分も」のどちらで捉えるか)
|人材サービス会社の活用
あわジョブ運営元のアステートなど、人材サービス会社を介した人材派遣や人材紹介により仕事に就いた場合は、
就業開始直後や、1ヶ月経過時等、五月病と同様のストレスを抱えやすい時期の相談対応等、人材サービス会社が適宜サポートしていて、上記の対処法の④の一端も担っているかと思います。
また、キャリアコンサルタントの私もそうですが、人材サービス会社では、無料のキャリアコンサルティングも実施していて、上記の⑤の支援も可能です。
単に仕事を探す手段としてだけでなく、スムーズな職場への適応や、サポート機能も持ち合わせた機関として、活用するのもいいかと思います。
1日24時間のうち3分の1は仕事に費やしているので、楽しく長く働き続けられるよう、様々な対処法を知っておきたいですね。
(参考サイト)
こころの耳(厚生労働省)「五月病」とのつきあい方
協会けんぽ「未然に防ぐ五月病対策」