「事務」の仕事
2017年11月8日
こんばんは。
キャリアコンサルタントの福山です。
今回は、「職種」を切り口に、コラムを書かせて頂きます。
職種の分類方法も各種ありますが、例えばハローワークでは、総務省統計局の日本標準職業分類が用いられています。
職業紹介事業や労働者派遣事業の事業報告時にも使われていますが、以下のような職種分類です。(大分類)
A.管理的職業従事者
B.専門的・技術的職業従事者
C.事務従事者
D.販売従事者
E.サービス職業従事者
F.保安職業従事者
G.農林漁業従事者
H.生産工程従事者
I.輸送・機械運転従事者
J.建設・採掘従事者
K.運搬・清掃・包装等従事者
何回かに分けて各職種の仕事内容などご紹介していきたいと思いますが、
第1回目は、特に女性を中心に人気も高い「事務」のお仕事について。
上の分類上は事務従事者のなかに「受付」や「電話オペレーター」なども含まれますが、
ここでは、事務職として一般的にイメージされる「~事務」をご紹介させて頂きます。
■一般事務
資料作成やファイリング、電話・来客対応、
郵便物の仕分け…等
基本的なPC操作とコミュニケーションスキルが
あれば、特に高度な専門スキルは求められない
ことが多い。
■営業事務
営業担当者のサポート業務。
見積書や提案書の作成支援。受発注処理や、
在庫管理、顧客からの電話対応…等
一般事務同様、特に高度な専門スキルは求め
られないが、顧客対応の面などで、
一定の応用力は求められる。
■金融事務
銀行等の金融機関における事務の仕事。
窓口対応と後方事務に分けられ、いずれも
一定の金融知識が求められる。
保険や証券業界の事務を保険事務、証券事務
として、使い分けるケースも多い。
■経理事務
経理部門で、経理・会計・財務に関わる仕事。
請求・支払い等の出入金管理や伝票仕訳、
帳簿作成から、月次・年次決算に係る業務、
資金調達など銀行対応や、予算編成など。
簿記の知識が求められ、対応業務によっては
一定の経験も必要とされる。
■総務事務
社内の設備・備品管理など庶務的な業務から、
福利厚生の手続き、人事・労務管理的な業務、
給与計算、保険手続き…等々、
会社によって位置付けが異なってくる。
(経理・人事と重なる)
衛生管理者や社労士などの資格が活かせる。
■貿易事務
商社やメーカー、運輸関係の会社において、
輸出入に関する事務を行う仕事。
輸出入通関手配、invoiceほか通関書類作成、
運送便手配、関税・消費税納付…等
貿易に関する専門知識が必要。
■現場事務
建設現場における仮設事務所での事務の仕事。
契約書類や図面の整備、電話・来客対応…等
現場の進捗により業務内容は一定ではない。
比較的男性が多い職場。期間限定の仕事。
■医療事務
病院やクリニック、診療所でのお仕事。
受付窓口での診察券確認や会計業務、
レセプト(診療報酬明細書)の作成など。
資格もあり、専門的な知識も求められる。
医療秘書、メディカルクラーク、調剤事務、
介護事務などが比較的近い領域。
ざっと、こんなところでしょうか。
徳島でも、全体の有効求人倍率が1.40倍(2017年9月)と、売手市場の高水準で推移しているなか、
事務的職業は応募者も多いのか、倍率が0.52倍と、求職者からみると厳しい数値となっています。
(1件の求人に2人の応募があるイメージ)
これは、徳島に限ったことではないかと思いますが、結婚や出産を経て、土日が休みやすい仕事として、事務職人気が高いのかと思います。
同じ事務職でも、一般事務は0.40倍と更に低く、会計事務は1.17倍と高かったり、バラつきはありますので、自分の適性に合わせて何か専門知識を身につけてのぞむのもいいかと思います。