人材派遣という働き方
2017年11月2日
こんにちは。
これまで徳島に関連する情報をご紹介してきましたが、今日は、もう少し一般的な雇用形態に関することを。
雇用形態には、個人的にはあまり好きな表現ではないですが、正規雇用と非正規雇用があり、
[正規雇用]
正社員
[非正規雇用]
契約社員、パート、アルバイト、派遣社員、臨時、嘱託…
と分けられます。
これ以外では分類方法によりますが、役員、事業主、フリーランス…など。
このうち、今回は私も関わりの深い派遣社員(人材派遣)という働き方について、ご紹介したいと思います。
◆ 特徴 ◆
他の雇用形態と比べて一番の特徴(違い)は、雇用主が実際に勤務する会社ではなく、派遣会社となる点です。
間接雇用とも言われ、その関係で募集時の仕事内容の説明等が不十分になるのではという懸念もありますが、逆に、派遣会社だからこそ言える派遣先の評判や募集背景、人間関係等を知れることもあります。
また、何か困ったことがあった際に、職場の責任者だけでなく、派遣元担当者にも相談できるのも特徴です。(職場の当事者には相談できないこともありますしね)
◆ 待遇 ◆
比較対象によりますが、給与水準は、正社員に比べると低くなりますが、パートと比べると高いかと思います。
業務内容や諸条件は都度都度の契約内容に基づくため、正社員のような人事異動による転勤や業務内容の変更は原則ありません。
3ヶ月更新などの更新制で、期間の面での安定性に欠くのがパートとの違いです。
残業(時間外)手当や社会保険加入など、人材派遣会社は労働局の定期監査も受けており、法定通りの適正な対応が行われています。
各種保険加入のほか、年次有給休暇、定期健康診断など、派遣の場合でも条件を満たせば対応しています。
◆ スキルアップ ◆
直接雇用ではなく、一時的な働き方というイメージからも、職場での研修などスキルアップの機会が乏しいと言われてきましたが、平成27年9月の派遣法改正で、派遣社員に対するキャリアアップ支援が強化されています。
派遣会社には、入職時、就業中のキャリアアップ措置の義務付けのほか、希望者に対するキャリアコンサルティングの実施が義務付けられています。
また、キャリアアップという観点では、正社員という働き方を望まれる方など、派遣を経て正社員登用という事案も増えています。
履歴書の見栄えや面接の印象ではなく、派遣就業時の実際の働きぶりで判断されるというのもいい点だと思います。
ちなみに、非正規雇用の割合が全体の3割以上と増えている印象があるかと思いますが、
非正規雇用のうち大半はパート(約50%)・アルバイト(約20%)で、派遣社員の割合は7%程度と結構少なかったりします。
まだまだ派遣という働き方に対する理解や認知度は十分ではないかもしれませんが、有効に活用できる働き方だと思います。
育児中とかライフスタイルに合わせた条件で働きたい方、社員へのステップとして考えたい方などぜひ!