東京・大阪と徳島の給与水準の違い
2021年7月25日
こんにちは。
キャリアコンサルタントの福山です。
今回は、Uターン(Iターン)転職において、重要な要素の1つともいえる徳島の給与水準について取り上げたいと思います。
東京や大阪といった大都市圏と徳島との給与水準の違いがどのくらいあるのか?
私も東京からのUターン経験者ですが、当然給与水準が下がることは想定していましたが、それ以上のギャップがあったように記憶しています。
徳島へのUターン(Iターン)を考える人にとって、収入面の優先度は決して高くはないと思いますが、そうはいっても、生計を考えるうえで無視できない事項でもあり、想定とのギャップが大きいと、こんなはずでは…ということになりかねません。
ここで、少しでも参考になる情報をお伝えできればと思います。
|平均月給
■東京 37万3600円
■大阪 32万400円
■徳島 27万300円
※厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」(都道府県別賃金)
徳島の月給水準は、東京の25%減(4分の3)くらいでしょうか。
これは平均値になるので、東京の大手企業に勤めていた方は、もっと差が大きく感じるかと思います。
ちなみに、やや雑な話ですが、徳島県では年齢×10万円が年収相場と言われることもあります。
(40才 → 40×10万円=年収400万円)
|大卒初任給
■東京 22万4100円
■大阪 21万4400円
■徳島 19万4300円
※厚生労働省「職業安定業務統計(令和元年度)」
初任給の差はそれ程は大きくありませんが、昇給のペースや、賞与がどの程度出るかによって、年収では差が広がるケースも多いように思います。
|最低賃金
■東京 1,013円
■大阪 964円
■徳島 796円
※厚生労働省「令和2年度地域別最低賃金改定状況」
月給ほどではありませんが、徳島は東京の約20%減くらいです。
|その他
その他、人材派遣では、徳島では一般事務の時給相場は1,000円前後ですが、東京では、1,500円を超えているとも聞きます。
1,500円というと、徳島では派遣先企業への請求額かと思ってしまいますが、東京に比べて30%以上の差があることになります。
また、内閣府が地方創生をテーマにプロフェッショナル人材のUIターンをすすめる事業では、年収500万円が1つの要件になっていますが、徳島県の中小企業で500万円以上の年収となると、専門職以外では、ややハードルが高いような印象も受けます。
徳島では、給与水準は低いものの、物価も安いので、生活には困らないという話もあります。
確かに、家賃は随分と安いですし、食費とかも安いように思いますが、全国チェーンのお店は基本的に料金同じですし、携帯料金とか地方でも価格が変わらないものも結構あります。
徳島では共働き率が高いですが、阿波女が働き者というだけでなく、収入面の事情もあるかもしれません。
結局は、転職前後の企業の規模等によって異なりますが、東京と比べると20~30%の減少になるのではないかと思います。
Iターンの場合は、転職先ありきで、給与水準も予め分かっての判断になりますが、Uターンの場合で、Uターンしてから仕事を探す方は、特に十分ご注意を!