就職・転職活動に適した時期
2021年6月4日
こんにちは。
キャリアコンサルタントの福山です。
今回は、中途採用の就職・転職に適した時期、求人数の多い時期はいつなのか?
ということについて、お伝えしたいと思います。
新卒採用の場合、3月1日が広報解禁、6月1日が選考解禁というように、一定のスケジュールがあります。
それに対して、中途採用の場合は、明確なスケジュールがないので、いつ頃求人が多く出て、それに向けていつから準備をすればいいのか、キャリアコンサルタントとしての経験上の主観も入りますが、参考になれば。
|| 求人の多い時期
■ 2月~3月
4月の年度はじめに向けて1年で最も求人が増える時期です。
新卒入社・人事異動や、公的機関の臨時職員など有期雇用の契約更新のタイミングでもあり、人の出入りが激しくなります。
ライバルの求職者も増えますが、求人の選択肢も増えるという大きなメリットがあります。
■ 8月お盆明け~9月
企業においては、4月の年度始めに次ぐ、10月の下期開始の大きな節目で、夏季休暇が過ぎた頃から求人が増えます。
■ 5月GW明け~6月
4月に入社・異動した社員が新しい環境に馴染めなかったり、いわゆる五月病などでGW前後で離脱するケースがあり、その補充が行われます。
また、夏のボーナスをもらってから退職しようと考えていた人の退職意向が示されて、その補充としても、求人が増えると言われています。
■ 10月~1月(短期求人)
年末年始は企業も慌ただしく、採用活動はあまり行われないとも言われますが、この時期は短期の繁忙期対応の求人が増えます。
年末までの仕事や、年度末までの仕事など、期間限定業務が多くなります。
|| 就職活動に適した時期
理想としては、求人が多くて求職者が少ない時期になりますが、離職者が出るから求人が出るわけで、それぞれ多い時期・少ない時期はほぼ重なります。
求人の選択肢の多さを優先するか、選択肢が少なくなってもライバルの求職者が少ない時期を優先するかは、個々の判断になるかと思います。
細かな話をすると、4月の新年度に向けた求人が多いですが、重宝されるのは3月中に入社できる人かもしれません。なぜなら、3月末で退職する人との引継ぎ等の関係で、4月1日入社ではなく、3月中に入社してもらえる人が望まれることもあるからです。早めに動きがとれるように身を空けておくのも得策かもしれません。
それから、求職者の傾向としては、小学生のお子さんをもつ方など、夏休みが終わるまでは仕事探しを手控えたり、特に徳島では、7月頃になると、気持ち的に阿波踊りが終わってから探そうとなる人も多いように思います。この時期、求人も少ないですが、ライバルも少ないチャンスの時期ともいえます。
|| 就職活動を始める時期
離職中の方は、上述の求人の多い時期なども参考にしながら、早く仕事に就くのを優先して、都度都度の求人を探して活動されるといいですね。一方で、現在のお仕事を続けながら転職を考えている方は、退職手続き等もあるので、注意が必要です。
一般的に、転職希望先に応募してから、書類選考に1~2回の面接選考、それから内定が出るまでの期間(一般的に最終面接から1週間以内)を考えると、転職が決定するまでに約1ヶ月かかります。内定が出てから現在の勤務先に退職申出をするとしたら、そこから退職まで1ヶ月程度は必要になりますので、入社希望日の2ヶ月前には具体的な応募等の転職活動は始めておく必要があります。
ex.Uターン転職の一例
・年末年始:帰省時に家族と相談、
地元の人材紹介会社に登録
・1月:求人の情報収集
・2月:応募・選考、
内定を得たら月末までに退職申出
・3月:引継ぎ、引越し、退職
・4月:Uターン入社
転職やUターン・Iターンなどについて、個別のご相談がありましたら、私の方でもキャリアコンサルタントとして承りますので、
あわジョブ運営のアステートを通じてお気軽にお問い合わせください。
最近の求人傾向としては、営業系の求人が増え始めたのと、相変わらずIT系のエンジニアや製造技術者等の専門職が随時募集で出ています。事務系職は急募案件が多いように思います。参考まで。